2007年08月16日

告知内容が緩やかな医療保険が増えている理由。

 増え続ける医療費。厚生労働省が発表した平成18年度の概算医療費は
 過去最高の32兆4400億円。そのうち、70歳以上の高齢者医療費が
 13兆8000億円で42.4%を占めているそうです。

 これを1人あたりの医療費にすると、25万4000円。
 高齢者は74万2000円だとか。
 今後、高齢者の増加や医療技術の進歩で毎年3〜4%の自然増が見込まれる医療費。
 公的年金問題などもあり、老後の医療費や生活費に不安を持つ方が多いようです。

   ----- そこで、今回は、中・高年層の方の医療保険の選び方と、
   最近注目の限定告知型の医療保険についてご説明いたします。  ----- 

 ● 健康な方が「誰でも入れるタイプの保険」に入ると損をする理由。
 
 加入対象を40歳もしくは50歳以上などの中・高齢者に絞った、
 いわゆるシニア保険と呼ばれるジャンルの保険の中には、
 健康状態をいっさい問わない「無選択型」とよばれるタイプの医療保険があります。

 このタイプの保険は、健康状態に問題があって、通常の告知条件では
 医療保険に入ることができない方のために作られた保険です。
 ですので、保険料は一般的な医療保険に比べて割高に設定されています。
 「誰でも入れる・・・」タイプの保険は、最後の選択と考えてください。

 ● 健康状態をチェックするための告知は、加入者の公平性を保つため。

 保険は多くの方がそれぞれの危険に見合った保険料を出し合って
 保障しあう制度です。そこに健康状態のよくない人が同じ保険料で加入すると
 不公平が生じてしまいます。そこで、加入のときに健康状態をチェックするために
 告知書という書面で健康状態を自己申告するのが、医療保険の告知なのです。
 
 ● 告知内容が緩やかな「限定告知型」の医療保険が増えている理由。

 高齢化に伴って、中・高年の方の、とくに健康に不安のある方の
 ニーズが高まっている中、登場したのが「限定告知型」の医療保険です。
 これは持病があったり、過去に大病を経験した人でも
 告知項目に該当しなければ加入でき、
 加入前に発病した病気が、再発や悪化したことによって
 入院、手術が必要になった場合でも
 入院給付金などを受け取ることができる医療保険です。

 告知が一切必要ない「無選択型」は、誰でも加入できる一方で、
 持病が再発した際には保険金が支払われないなどの設定があるのに比べ、
 「限定告知型」は、告知項目に該当せずに加入できれば、
 保険金が出るというように、支払い基準が明確なことも人気の理由です。

 ● 医療保険を検討する順番は、「通常告知型」→「限定告知型」→「無選択型」で。

 「限定告知型」の保険料は、通常告知の医療保険よりも高くなりますが、
 「無選択型」より安くなります。最近は各社からいろんな商品が登場しています。
 健康上の理由で医療保険への加入をあきらめていた方や、
 高齢期の医療保障を望んでいらっしゃる方は、ぜひご検討ください。
 
   → おすすめ度 ★★★★★アフラック「やさしいEVER」
   → おすすめ度 ★★★アリコジャパン「まもりたい」
   → おすすめ度 ★★★アリコジャパン「ずっとスマイル(シニア向け)」
   → おすすめ度 ★★★太陽生命「既成緩和」

   → シニア保険を一覧比較




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