2008年05月15日
変化する女性の病気と、女性のための医療保険
母の日にちなんで「母親になるのにベストな国ランキング」が発表されました。
母親と子どもの健康面や教育、経済状態を指標にするとトップはスウェーデン、
最下位はニジェール、そして日本は31位という結果。
例年通り母親指標の上位は北欧の国々で、下位はサハラ砂漠以南の
アフリカの国々だったそうです。
日本の31位について、あなたはどう思いますか?
最近では日本でも女性医療を専門とする医師も増えてきたようです。
女性は一生を通して、思春期、妊娠・出産、更年期とホルモンバランスが大きく
変わるため、女性という性別を考慮に入れて疾患を考えようという女性医療が
注目されるようになってきました。
女性が社会に進出したり、また妊娠・出産回数が減った現在では、
女性特有の病気も変わってきているのはご存知でしょうか?
例えば乳がんの患者さんは1970年代に比べて約3倍に、
そして乳がんで亡くなる方は年間1万人と増えているのです。
そこで今回は、
--- 女性の病気と、女性のための医療保険についてご説明します。---
● 女性特有の病気の総患者数は約150万人。
これは虫歯になった人の男女合計とほぼ同じ。
……………………………………………………………………
平成14年の厚生労働省「患者調査」によると女性特有の病気にかかった
患者数は約150万人。これは男女を合わせた「虫歯」の患者数155万人と
ほぼ同程度の数だとか。虫歯になる確率と同じぐらいなんて
非常に多い数字だと思いませんか。
その中でも増えている、女性特有の病気をご説明します。
● 年々、生理痛がひどくなる人は要注意
生理のある女性のうち、10人に1人は「子宮内膜症」というデータも
……………………………………………………………………
子宮内膜という子宮の内腔を覆っている赤ちゃんのためのベットとなる膜が、
子宮の中以外で増えてしまう病気で、昭和40年代に比べると患者数は3倍に。
初期症状では年々生理痛がひどくなり、やがて不妊症、卵巣ガンなどの
合併症を引き起こす確率が高くなります。
なんと生理のある女性のうち、10人に1人は子宮内膜症(日本子宮内膜症協会より)
ともいわれているので、生理痛がだんだんひどくなっている方は
まず検査を受けることをおすすめします。
● 子宮にコブができてしまう「子宮筋腫」は、
30代以上の女性の5人に1人に発生する可能性が。
……………………………………………………………………
厚生労働省「人口動態統計」 によると、30代以上の女性の5人に1人が
発生している「子宮筋腫」。子宮にできる良性の筋腫ですが、
問題なのはできる部位やその大きさ。流産や不妊症・貧血の原因に
なることもあり、ほっておけない病気のひとつです。
● 患者数は20年間で約 2.4倍。年々増加する「乳がん」は、
肥満気味、妊娠・出産未経験の方に特に多い傾向が。
……………………………………………………………………
乳がんにかかる人の割合は、30代から増えはじめ40〜50代でピークに。
30歳を過ぎたら、年に一回はマンモグラフィーなどの乳がん検査を。
ちなみに乳がんの治療は、健康保険以外の自己負担分で意外に
高くなりがちです。健康保険がきかない自己負担分や差額ベッド代、
看病するご家族の交通費など30万円以上になるケースもあります。
● HPVウィルスが引き起こす「子宮頸がん」
無症状で進行するので、1年に1回「細胞診」という簡単な検査で早期発見を。
……………………………………………………………………
年齢に関わらず罹る病気で、しかも最初は無症状。病気が進行すると
不正出血などの症状があるものの、自分では気づきにくい病気です。
癌が進行するほど子宮や回りの臓器を広く手術でとらなければならなくなります。
早期発見のためには、1年に1回は産婦人科で検査を。
めん棒やブラシで子宮頚部を軽くこすって癌細胞があるかどうかを
たしかめる「細胞診」は、痛くなく麻酔も要らない簡単な検査です。
● いわゆる女性保険とは、一般のケガ・病気の保障の他、
女性特有の病気の時には、さらにプラスして保障が受けられる医療保険。
……………………………………………………………………
最近は女性特有の病気になったときの医療保険、いわゆる女性保険が
数多く登場しています。女性特有の病気以外やケガの時でも、
入院給付金や通院給付金などが受け取れますが、
下記のような女性特有の病気にかかったときには、さらに保障が上乗せされます。
<女性保険で主に保障される女性特有の病気>
・乳房の良性新生物・悪性新生物・上皮内新生物
・乳房の疾患や障害
・関節リウマチ
・妊娠・分娩の合併症
・卵巣機能障害
例えば、盲腸のように男女ともかかる病気なら入院給付金が5,000円で、
子宮筋腫や妊娠・分娩の合併症のような女性特有の病気なら10,000円、
というような保障内容になります。
一般の医療保険で、入院給付金10,000円の保障がある場合に比べて
女性特有の病気と限定している分、保険料は割安になります。
保障範囲は狭くなりますが、25歳位からの女性の入院理由の上位を
占めるのは女性特有の病気であることを考えると、
保険料は抑えたいけど、リスクの高い病気には手厚く備えたい
と考える女性には合理的な保険かも知れません。
保険会社によっては、顔面のやけどや外傷、乳がんによる乳房再建手術も
対象になる女性保険もあります。各社で保障範囲や特約の種類が異なりますので
パンフレットなどを参考に納得できるものを選ぶのがポイントです。
以上、今回は女性向けのお話でしたがお役に立ちましたか?
一般向けの医療保険に加入していれば大丈夫ですが、
これから新しく医療保険を選ばれる女性は、一般の医療保険と比較して上で
女性保険をご検討されてみてはいかがでしょうか?
→ 女性の保険、一覧比較はこちら
母親と子どもの健康面や教育、経済状態を指標にするとトップはスウェーデン、
最下位はニジェール、そして日本は31位という結果。
例年通り母親指標の上位は北欧の国々で、下位はサハラ砂漠以南の
アフリカの国々だったそうです。
日本の31位について、あなたはどう思いますか?
最近では日本でも女性医療を専門とする医師も増えてきたようです。
女性は一生を通して、思春期、妊娠・出産、更年期とホルモンバランスが大きく
変わるため、女性という性別を考慮に入れて疾患を考えようという女性医療が
注目されるようになってきました。
女性が社会に進出したり、また妊娠・出産回数が減った現在では、
女性特有の病気も変わってきているのはご存知でしょうか?
例えば乳がんの患者さんは1970年代に比べて約3倍に、
そして乳がんで亡くなる方は年間1万人と増えているのです。
そこで今回は、
--- 女性の病気と、女性のための医療保険についてご説明します。---
● 女性特有の病気の総患者数は約150万人。
これは虫歯になった人の男女合計とほぼ同じ。
……………………………………………………………………
平成14年の厚生労働省「患者調査」によると女性特有の病気にかかった
患者数は約150万人。これは男女を合わせた「虫歯」の患者数155万人と
ほぼ同程度の数だとか。虫歯になる確率と同じぐらいなんて
非常に多い数字だと思いませんか。
その中でも増えている、女性特有の病気をご説明します。
● 年々、生理痛がひどくなる人は要注意
生理のある女性のうち、10人に1人は「子宮内膜症」というデータも
……………………………………………………………………
子宮内膜という子宮の内腔を覆っている赤ちゃんのためのベットとなる膜が、
子宮の中以外で増えてしまう病気で、昭和40年代に比べると患者数は3倍に。
初期症状では年々生理痛がひどくなり、やがて不妊症、卵巣ガンなどの
合併症を引き起こす確率が高くなります。
なんと生理のある女性のうち、10人に1人は子宮内膜症(日本子宮内膜症協会より)
ともいわれているので、生理痛がだんだんひどくなっている方は
まず検査を受けることをおすすめします。
● 子宮にコブができてしまう「子宮筋腫」は、
30代以上の女性の5人に1人に発生する可能性が。
……………………………………………………………………
厚生労働省「人口動態統計」 によると、30代以上の女性の5人に1人が
発生している「子宮筋腫」。子宮にできる良性の筋腫ですが、
問題なのはできる部位やその大きさ。流産や不妊症・貧血の原因に
なることもあり、ほっておけない病気のひとつです。
● 患者数は20年間で約 2.4倍。年々増加する「乳がん」は、
肥満気味、妊娠・出産未経験の方に特に多い傾向が。
……………………………………………………………………
乳がんにかかる人の割合は、30代から増えはじめ40〜50代でピークに。
30歳を過ぎたら、年に一回はマンモグラフィーなどの乳がん検査を。
ちなみに乳がんの治療は、健康保険以外の自己負担分で意外に
高くなりがちです。健康保険がきかない自己負担分や差額ベッド代、
看病するご家族の交通費など30万円以上になるケースもあります。
● HPVウィルスが引き起こす「子宮頸がん」
無症状で進行するので、1年に1回「細胞診」という簡単な検査で早期発見を。
……………………………………………………………………
年齢に関わらず罹る病気で、しかも最初は無症状。病気が進行すると
不正出血などの症状があるものの、自分では気づきにくい病気です。
癌が進行するほど子宮や回りの臓器を広く手術でとらなければならなくなります。
早期発見のためには、1年に1回は産婦人科で検査を。
めん棒やブラシで子宮頚部を軽くこすって癌細胞があるかどうかを
たしかめる「細胞診」は、痛くなく麻酔も要らない簡単な検査です。
● いわゆる女性保険とは、一般のケガ・病気の保障の他、
女性特有の病気の時には、さらにプラスして保障が受けられる医療保険。
……………………………………………………………………
最近は女性特有の病気になったときの医療保険、いわゆる女性保険が
数多く登場しています。女性特有の病気以外やケガの時でも、
入院給付金や通院給付金などが受け取れますが、
下記のような女性特有の病気にかかったときには、さらに保障が上乗せされます。
<女性保険で主に保障される女性特有の病気>
・乳房の良性新生物・悪性新生物・上皮内新生物
・乳房の疾患や障害
・関節リウマチ
・妊娠・分娩の合併症
・卵巣機能障害
例えば、盲腸のように男女ともかかる病気なら入院給付金が5,000円で、
子宮筋腫や妊娠・分娩の合併症のような女性特有の病気なら10,000円、
というような保障内容になります。
一般の医療保険で、入院給付金10,000円の保障がある場合に比べて
女性特有の病気と限定している分、保険料は割安になります。
保障範囲は狭くなりますが、25歳位からの女性の入院理由の上位を
占めるのは女性特有の病気であることを考えると、
保険料は抑えたいけど、リスクの高い病気には手厚く備えたい
と考える女性には合理的な保険かも知れません。
保険会社によっては、顔面のやけどや外傷、乳がんによる乳房再建手術も
対象になる女性保険もあります。各社で保障範囲や特約の種類が異なりますので
パンフレットなどを参考に納得できるものを選ぶのがポイントです。
以上、今回は女性向けのお話でしたがお役に立ちましたか?
一般向けの医療保険に加入していれば大丈夫ですが、
これから新しく医療保険を選ばれる女性は、一般の医療保険と比較して上で
女性保険をご検討されてみてはいかがでしょうか?
→ 女性の保険、一覧比較はこちら
Posted by yuriko at 16:19│Comments(0)
│女性向け医療保険
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